離婚調停体験記

離婚調停体験記 第11話|裁判所からの離婚調停開始の通知が届く

投稿日:2019年5月31日 更新日:

裁判所での離婚調停

妻が出ていって24日目(月曜日)

妻が弁護士に依頼した以上、まずは婚姻費用を請求してくるのは確実です。

 

――婚姻費用。
夫婦が共同生活を送るのに必要な費用。
衣食住費のほか、教育費、娯楽教養費、交際費なども含む。
夫婦の資産・収入などを考慮して決めるとされています。

 

婚姻費用は、男性(家庭の収入源の人)にとって、とても恐ろしい制度です。
なぜなら、妻が夫の同意なく家を出ていって別居に至っても、支払い続けなくてはならないのです。

 

最悪の場合、妻や子供にずっと会えないのに婚姻費用を支払い続けなければならない場合もあります。
これは婚姻費用地獄(コンピ地獄)と言います。

もし支払いが滞った場合は、給与差し押さえされてしまいます。

 

私は、妻の気持ちを懐柔するためにも、
私から婚姻費用を支払うことを伝えました。

 

月額11万円を提示。

私の給与年収1,000万と、妻の給与年収550万。
そして幼い娘が一人。
それを元に、算定表から算出しました。

 

妻側弁護士とのメールのやり取りで『暫定的に毎月11万円』ということで合意しました。
(あくまで暫定的であり、正式に決まった訳ではありません。)

 


 

妻が出ていって28日目(金曜日)

この日、会社から帰宅すると大きな封筒が届いていました。
茶色のA4サイズの封筒です。

 

ついに来たか…。

 

手に取った瞬間、何か分かりました。
家庭裁判所からの調停開始の通知です。

 

妻側弁護士と協議をしたときに宣告されていたので、覚悟はしていました。
しかし、実際に書類が届くと手が震えました。

 

しかし、戸惑っているだけでは前に進みません。
もう覚悟はできています。

大きく深呼吸をして、封筒を開きました。

 

妻は、2つの調停を申し立てていました。

 

<夫婦関係等調整>
別居や離婚に直面している状態の夫婦の紛争の解決を目指すもの。
妻は、離婚を主張するでしょう。
私は、復縁を主張するつもりです。

 

<婚姻費用分担請求>
暫定的に11万円としましたが、
正式な金額を決めることになります。

 

送付された書類をひと通り見ましたが、少し疑問が浮かびました。
事務的な手続きが書いてあるだけで、妻の主張がどこにも書かれていないのです。

 

以前私に送付してきた通知書には、誇張・ねつ造した言いたい放題の主張が書いてありました。
裁判所には離婚したい理由を伝えてないのでしょうか。

 

この時、ふと思いました。
もしかしたら、裁判所にだけ陳述書を提出しているかもしれない。
そうであれば、私も見る権利があるはずだ。

 

そう思い、裁判所に電話してみました。

 

裁判所への問い合わせの会話内容

ヤマト
「調停の申し立てをされたヤマトと申します。
事件番号は●●●●です。
担当書記官に繋いで下さい」

書記官
「担当の〇〇です。いかがなさいましたか?」

ヤマト
「妻が申し立てた調停の期日通知書が届いたのですが、妻の主張などはどこにも書かれていません。
陳述書は提出されてないでしょうか?
もしあれば、調停をスムーズに進めるためにも見てみたいです」

書記官
「確認します」

 

(この間、約5分)

 

書記官
「奥様は陳述書を提出されています。
確かに、ヤマト様は見る権利はありますね。
では、奥様の弁護士からヤマト様に送付してもらいます」

 

妻は裁判所に陳述書を提出していたのです!
気が付いてよかった!
そして、万が一を思って問い合わせてよかった!

 

数日後、妻が裁判所に提出していた妻の陳述書が届きました。

 

妻の陳述書の内容を公開

1、
共同生活を始めたころから、相手方(ヤマト)は、申立人(妻)が大事にしていたものを勝手に処分することが度々あった。
その都度、妻はヤマト氏に「私の物を勝手に捨てないでほしい」と懇願したにもかかわらず、全く意に介することなく何度もごみ箱に捨て、それを妻が取り出すという日々が続いた。

2、
ヤマト氏は、妻の髪型や服装に至るまで事細かに指定し、ヤマト氏の意にそぐわなければ不機嫌になる上、妻の容姿を中傷するなど、妻の自由を束縛し、妻の人格を否定する毎日が繰り返された。

3、
それでも、妻はなんとか我慢し婚姻生活を続けていたところ、平成〇〇年〇月に第一子の妊娠が判明した。

4、
出産後、ヤマト氏は平日は深夜に帰宅したり、土日は昼過ぎまで寝ているなど、家事・育児への協力体制は皆無であった。

5、
そして遂には、平成〇〇年〇月に、ヤマト氏が午後11時を過ぎても帰宅しないことから、妻が帰宅時間を確認したところ、「なぜそんな言い方をするのか!」などと怒りを爆発させ、妻に怒鳴った。
妻は、ヤマト氏のその様な暴挙に耐えられず、実家の母親にメールして警察に救助してくれたことで、やっと解放された。

上記一連の暴挙に直面し、妻はヤマト氏とこれ以上婚姻生活を続けていくことは困難と考え、離婚を決意し、同日以降、長女と共にヤマト氏と別居することとなった。

妻はヤマト氏との婚姻関係を解消するため、離婚調停を申し立てた次第である。

 

なんだこれは!?

嘘や誇張ばかりではないか!!

 

まるで私が極悪人に見えてしまう!?
こんな主張がまかり通るものなのか!?

 

裁判官も調停委員も、これを読んだうえで調停が始まるのだろう。
私がこれの存在に気付かなかったら、相当悪い印象を持たれた状態で調停がスタートしてしまうところだった。
調停前に見ておいてよかった!

 

調停は話し合いの場ではあるが、相手は容赦なくこちらを攻撃してくる!
とは言え、こんな嘘や誇張が許されるものなのか!?

 

いや、ここは私が考えを改めるべきかもしれない。
離婚調停とは、嘘やねつ造をするのが一般的なのかもしれない!?

 

弁護士は正義の象徴だと思っていた。
妻側弁護士でも、正義だけは守るものと思っていた。
裁判所では、決して嘘はつかない、と。
しかし、現実は違った・・・。

 

正義か。
そんなもんはこの世の中にありはしない。

(『ブラックジャック』by手塚治虫)

 

こうなったら、私も陳述書を書こう。
ただし、私は嘘はつかないようにしよう。
そして、本格的に弁護士に相談しよう。

 

ただし、調停は自分一人で行ってみよう。
離婚経験のある友人が、弁護士にアドバイスを受けながらも一人で調停に通ったという。
弁護士に依頼したら便利だが、まずは一人で立ち向かいたい。

 

もし途中で手に負えなくなったり、裁判になったら、同席を伴う依頼をしよう。
弁護士には1年間のアドバイスコースを依頼することにしよう。

 

アドバイスを依頼する弁護士は誰にしようか。
もちろんトレンディエンジェル斎藤似のK弁護士だ!
(『第8話 4人の弁護士に相談』で登場)

 

以前相談した時、断トツで好印象だった。
この人なら、信頼できるだろう。

 

初回の調停の前に、K弁護士に相談に行こう。
そして、私の陳述書をチェックしてもらおう。

 

初回の調停は約1ヶ月後。
時間は十分にある。

後悔しないよう、しっかり対策を考えよう。

 

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