離婚調停体験記

離婚調停体験記 第15話|第2回離婚調停

投稿日:2019年6月4日 更新日:

調停・裁判で頭を抱える人

妻が出ていって4ヶ月

今日は、第2回目の離婚調停です。
昼に家を出て、東京家庭裁判所のある霞が関へ向かいました。

 

地下鉄霞ヶ関駅の階段を上ると、
目の前には緑豊かな日比谷公園が見えます。
道を隔てて、官公庁のビル群が乱立しています。
2回目ともなると少し周りを見る余裕も出てきました。

 

本日は13時から。
時間になると、調停委員が待機室に迎えに来ました。

 

この時気付きましたが、
調停委員から話を聞く順番は、『申立人』が先手、『相手方』は後手になる様と感じました。
待ち合わせ時間から30分程経った後、調停委員が私を呼びに来ました。
調停委員と部屋に向かう時間は、なんとも言えない緊張を感じます。

 

第2回離婚調停の会話内容を公開

調停委員(女)
「娘さんの写真をお渡しします。前回の調停でも求めておられましたよね」

ヤマト
「ありがとうございます」

ヤマトの心の中
(わが娘を見るのは半年ぶりか。かわいくなったなぁ)

ヤマト
「前回の調停で妻に陳述書と手紙を渡しましたが、何か言ってましたか?」

調停委員(女)
「本日は奥様が来ておられません。
奥様の弁護士が代弁していましたが、『ヤマトさんが暴言などを認めていない点で、これを読んだところで気持ちが変わることなどない』とのことです」

調停委員(男)
「正直なところを言うと、娘さんはまだ幼いし、私は復縁した方が良いと思うのです。
しかし、弁護士3人には何を言っても取り付く島がありませんでした」

ヤマト
「そうですか」

ヤマトの心の中
(調停委員の『復縁した方が良いと思う』との発言はありがたい。
調停委員は私の希望に沿った発言を妻側にしてくれたのかもしれない。
素人の私でも、しっかり主張をすれば分かってもらえるんだな)

調停委員(男)
「また前回の調停と同様に、『離婚希望に変わりなく、ヤマトさんが離婚に応じないなら早く不調にして裁判したい』とも言っていました」

ヤマト
「そうですか」

ヤマトの心の中
(また『裁判したい』と言ってきたのか。
K弁護士も言っていた様にどうせハッタリだよな?
裁判なんて1年以上かかるらしいし、できれば避けたい…)

調停委員(女)
「それから、婚姻費用を正式に決めなくてはいけません。
先日、確定申告書が届きました。ありがとうございます」

調停委員(男)
「これを見ると給与収入が1,000万円。
不動の家賃収入が1,000万円。
年間2,000万円稼いでいるのか!?」

ヤマト
「不動産に関しては、ローンの利息や修繕費などがかかります。
家賃収入は1,000万円あっても、実際の利益としては半分ほどです。
しかも、減価償却があるので、確定申告ベースでは▲300万円になります。

婚姻費用を計算するにあたっては、
『給与収入のみの1,000万円

『不動産所得の▲300万円を合わせた700万円
のどちらかで計算すべきだと主張します」

調停委員(女)
「奥様の弁護士は、不動産収入を精査したいそうです。
黒塗りをしていない確定申告書やその他の不動産関連の資料を求めてきています。
お出していただけますか?」

ヤマト
「考えておきます。
ただ、私の主張では、既に提出した資料で十分計算できるはずなので追加の提出は消極的です」

調停委員(男)
「今日は裁判官からお話があるそうです。
お話しされるのは部長裁判官です。
裁判官の中でもとても偉い人です」

ヤマトの心の中
(部長裁判官!?
聞いたこと無い肩書だ。
しかし、どれくらい偉いのか私にはさっぱり分からないぞ!)

 

ここで、部長裁判官が登場。
目つきの鋭さは半端ない。
この様な人たちが、日本の司法を担っているのか。

 

部長裁判官
「ヤマトさん。
次回までに二つ宿題を出したいと思います。

一つ目は、離婚についてです。
奥様は、『話が平行線であれば早めに不調にして裁判をしたい』と言っています。
ヤマトさんが復縁を希望し続けるのであれば、不調にせざるを得ません。

次回までに、復縁を希望し続けるか、離婚に合意するかを考えてきてください」

ヤマト
「わかりました」

ヤマトの心の中
(これは、裁判官による最後の確認か。
不調の結論を出すになる一歩手前ということだな)

部長裁判官
「二つ目は、確定申告書類についてです。

不動産の収入があった場合に我々は、『確定申告の不動産の所得から原価償却を戻した金額』を給与収入に合算したものを、その人の年収としています。
そのため、確定申告の損益計算書を見る必要あるので、提出いただきたいのです。

以上二つ、理解いただけましたか?」

ヤマト
「お話は理解しました。検討します」

ヤマトの心の中
(婚姻費用の計算方法について、かなり慣れた言い方であったな。
おそらく今まで何度も用いてきた計算方法なのだろう。
そして、私の場合にもその方法で計算しようとしているのか…。
このままでは、婚姻費用はどんでもない額になりそうだ)

調停委員(男)
「では、本日はこれで終了です」

 

妻側弁護士は婚姻費用算出のために不動産収入を精査しようとしています。
婚姻費用を高く設定することを皮切りに、離婚の合意、財産分与の争いへと進めていこうとしているのでしょう。

 

帰宅後、婚姻費用について考えてみました。
裁判官が言っていた計算方法では、
私の年収がいくらになるのか計算してみます。

 

1、給与収入は1,000万円。
2、算定表で自営業換算すると710万円に相当。
3、裁判官の言う方法で調整をした不動産所得は350万円。
4、合計収入は自営業換算で1,060万円。
5、妻の前年の年収は550万円。幼い娘が1人。

 

この条件を算定表に当てはめると婚姻費用は、18~20万円!

 

この数字を見た瞬間、全身から血の気が引くのを感じました。

 

給与から家賃を払い終わったらほとんど残りません。
不動産収入があるとは言え、それは将来の修繕費などのために残しておかなければいけません。
生活費として普段から使えるお金ではありません。

 

なんとかできないのか。
部長裁判官とはいえ、この世の絶対的な存在ではないはずだ。
何か、突破口があるはずだ。

 

この日以降、
朝から晩まで法律や判例を色々調べました。

 

関連する書籍は片っ端から読みました。
離婚関係の本の婚姻費用についての項目はほぼ読破しました。

 

ネットでもたくさん調べました。
いろいろなキーワードで検索し、
少しでも関連する説明や意見には目を通しました。

 

答えがないかもしれません。
調べても無駄かもしれません。
それでも、不眠不休でずっと調べていました。

 

そんな日が1週間ほど過ぎたころ、
微かな望みが見えてきたのでした。

 

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