離婚調停体験記

離婚調停体験記 第21話|第5回離婚調停

投稿日:2019年6月10日 更新日:

妻が出ていって6ヶ月半

本日は5回目の離婚調停です。
今回の調停では、部長裁判官から婚姻費用がいくらになるか示される予定です。

 

第5回離婚調停(前半)の会話内容を公開

調停委員(女)
「投資用不動産の減価償却の資料は受け取りました。
提出ありがとうございます。
今までの議論を元に、裁判官は婚姻費用をいくらにするか見解を示されました。

婚姻費用の金額は…」

 

この時、時間が止まった様な感覚になりました。
心臓のドキドキが止まりません。
全身から汗が止まりません。

 

どのような感覚でしょうか。

 

大学受験の合格発表の時。
好きな人へ告白後、返事を待つ時。
就職活動での面接後、結果を待つ時。
過去の様々な記憶が、蘇ってきました。

 

さぁ、いくらになるのか!?

 

妻側弁護士の主張なら、約20万円!
私の主張通りなら、12~14万円!

 

やるだけのことはしました。
もう覚悟はできています!

 

歯を食いしばって、
調停委員の言葉に聞き入りました。

 

調停委員(女)
「婚姻費用の金額は…

 

 

 

 

正義のテミス

 

 

 

 

調停委員(女)
14万円でどうでしょうか?」

 

 

おおおぉ~!

 

ホントですか~!

 

 

私は、
思わず天を見上げてしまいました。

 

神様、仏様、アッラー様…。
世界の三大宗教の神々よ!
神々は私を見放さなかったのですね。

ありがとうございます。
本当にありがとうございます。

 

この瞬間、私は都内で一番輝いていると感じました!
窓の外から、勝利の女神が微笑んでいる…様な気がしました!

 

調停委員の言葉が続きます。

 

調停委員(女)
「14万円とする理由を説明します。

不動産経営は今は順調と思いますが、今後も順調とは限りません。
場合によっては給与からの持ち出しも発生してしまう可能性もあります。
そのため、不動産収入は考慮しないものとします。

その代わり、ヤマトさんに譲歩していただきたい部分があります。
まず、奥様の年収は、賞与が無いものと見なし372万円とします。

そうすると、算定表から婚姻費用は12~14万円となります。
それでも不動産収入が大きいので14万円とします。

この金額で、いかがでしょうか?」

ヤマト
「14万で合意できます」
(完全に東京高裁の判例を反映させてきた!)

調停委員(女)
「では、妻側弁護士にもお伝えするので、待機室でお待ち下さい」

 

調停の部屋を出た私は、
廊下で両手を振り上げて、
大きなガッツポーズをしました。

 

東京家庭裁判所の歴史の中で、おそらく一番大きなガッツポーズだったのではないでしょうか。

 

待機室で30分程待っていると、
再び調停室に呼ばれました。

 

第5回離婚調停(後半)の会話内容を公開

調停委員(女)
「奥様の弁護士たちは、めちゃくちゃ抵抗してきていますね。
とても強い口調で『14万はさすがに低すぎる』と言っています。
せめて、ヤマトさんの年収に100万は加算して考えるべきと言っていますが、どうですか?」

ヤマト
「14万円で不満なら審判を仰ぎましょう、とお伝え下さい」

調停委員(女)
「まぁ、裁判官がおっしゃっている金額なので14万に決まりそうですけどね。
次回に正式に決定する流れでしょう」

調停委員(男)
「あと、離婚に関してはどのようにお考えですか?」

ヤマトの心の中
(ここは重要な点だな。
向こうが離婚条件を提示してこないなら、こちらから『離婚条件の話し合い』を提案してやろう。
ただし、『私が離婚しない選択肢を残しながら』だ。

もし相手がこの提案に乗ってきたら、この話し合いは圧倒的に私有利なのだ。
なぜなら、私が条件に納得しなければ、私は一方的に話し合いを打ち切ることができるからだ。

一方、妻側弁護士は、不調になって裁判しても離婚判決は難しいので調停で決着をつけようとするはず。

さぁ、この提案に乗ってくるかどうか…)

ヤマト
「もし妻側が離婚を求めて裁判を起こしても、私は負けないと確信しています。
その立場を認識した上で、一つ妻側弁護士に提案があります。

私は『現況維持の人生』か『離婚の人生』を選べる立場にあります。
しかし、『離婚の人生』がどうなるか、具体的には生活レベルや面会交流の条件が分からなければ、そもそも選ぶことができません。

それを比べるためには、養育費や財産分与や面会交流の頻度などの数字を具体的を出す必要があります。
それらの数字が出てきて初めて、離婚に合意できるかどうか検討できます。

そのため、『離婚しないという選択肢を残しながら』離婚条件を話し合っても良いと考えています」

調停委員(男)
「離婚は数字で決められないのが一般的だよ。
しかも、数字の話だけになると感情的になってしまうと思う。
その点は、私には理解できないなぁ」

ヤマト
「私は、数字がなければ何も判断もできません。
今までの人生、仕事でも全て数字で物事を判断してきました。
そういう人間なんです。

私にとって、数字が何も無い状態で結論を出すことの方が不可能です。
また、それで感情的になることなども絶対に無いです」

調停委員(男)
「ほう。そうですか」

調停委員(女)
「わかりました。
奥様の弁護士は、話し合いをするためにも財産の資料を見たいと言っています。
貯金や投資用不動産の詳細な資料を出していただけますか?」

ヤマト
「わかりました。
資料一式を、裁判所と妻側弁護士に送付します。

では次回からは、『離婚しないという選択肢を残しながら』離婚条件を話し合うことにしましょう」

 

5回目の離婚調停は終わりました。

 

帰宅後、今までの調停を振り返りました。

 

婚姻費用についての議論はかなり白熱したものでした。
妻側弁護士3人は、かなり強気で主張を繰り出してきました。

私は、素人ながらも色々と考えて主張しました。
当初、部長裁判官の言った算出方法では、婚姻費用は約20万円で決着するものと思われました。

 

しかし、私は諦めませんでした。

 

1週間不眠不休で調べることで、私の主張を支える東京高裁の判例を見つけました。
判例文全文を取得しに国会図書館まで行きました。
裁判官に強く印象付けるため、どのように主張すれば良いかを考えました。

 

最終的に、裁判官は私の主張を完全に認めて14万円との見解を示した。
婚姻費用の争いでは、素人の私が妻側弁護士に対して完勝したのです。

 

私は、頑張っている。
私は、強くなっている。

 

半年前に妻が家を出ていって、
弁護士から離婚を迫る内容の書類が来て、
裁判所から離婚調停開始の通知が来た。
突如として、自分で自分を守る闘いが始まりました。

 

妻はベテラン弁護士3人を雇っています。
妻側弁護士は「早く裁判したい」などの単語で威嚇しながら、全力で私を攻めてきています。

 

一方、私は法律に関しては完全に素人です。
定期的にK弁護士にアドバイスは受けているが、調停にはずっと一人で出席しています。

 

毎日精神的に張りつめています。
しかし、なんとか自分を守れています。

 

次回からは、ついに財産分与の議論に移ります。

 

共同生活で資産はかなり増えました。
預金残高と投資用不動産合わせて、数千万円になるでしょう。
この財産を取り合う議論となるのは目に見えています。
妻側弁護士はどう切りこんでくるのか。

 

間違いなく、今までの人生で最大の争いとなります。
私の家系の歴史の中で、最も大きな金額の争いでしょう。

 

しかし、婚姻費用の争いで私は思い通りの結果に導けたではないか。
引き続き、己を信じて突き進むのみです!

 

頑張れ!ヤマト!

 

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