離婚調停体験記

離婚調停体験記 第30話|財産分与対策③(頭金の拠出割合についての考察)

投稿日:2019年6月19日 更新日:

妻が出ていって11ヶ月半

※このページはとても難解です。
分からない部分はさっと目を通すだけで、本筋の理解にほとんど影響ありません。

前回の調停で不動産の分与対象額と双方の取得額を決める方法が決まりました。
次回は、頭金の拠出割合と、私の経営への寄与度を何%にするかです。
引き続き白熱した議論が予想されます。

 

次回の調停に向けて、論点の整理と対策を考察しました。

不動産分与の取得額を決めるフローチャート図です。

<4つのステップ>

<1>投資用不動産を、保有継続か売却清算かを決める。
<2>評価額を決め、分与対象額を定める。
<3>双方の取得額を求める計算方法を決める。
<4>頭金の拠出割合や経営への貢献度などを反映させる。

 

<1>投資用不動産を、保有継続か売却清算かを決める。
⇒私の保有継続が決まりました。

 

<2>不動産の評価額を決め、分与対象額を定める。
⇒1億250万円で合意しました。
この時のローン残高は約6,600万円なので、分与対象額は約3,700万円です。

 

<3>双方の取得額を求める計算方法を決める。
⇒家庭裁判所で用いられている計算式。
私の不動産経営への貢献度として、同居期間中の返済総額に掛け目を加える。

 

<4>頭金の拠出割合や経営への貢献度などを反映させる。(←今ここ)

次回の調停では、<4>の2点を議論することになります。

〔1〕それぞれの不動産の頭金の拠出割合
⇒拠出割合の議論は緻密な計算が必要です。

〔2〕私の不動産投資への寄与度
⇒寄与度は、70~80%が落としどころでしょう。

 

3棟の投資用不動産の頭金は以下の通りです。
・千葉アパート1棟目…350万円
・千葉アパート2棟目…240万円
・千葉アパート3棟目…560万円

 

ここで、私名義の口座の預金の推移を表したのが以下のグラフです(入籍から別居まで)。
私名義で、私の個人貯金と家庭用貯金を管理していました。

家庭の資金の推移

a…妻から100万円受取り
b…アパート1棟目購入で頭金350万円支払い
c…アパート2棟目購入で頭金240万円支払い
d…妻から100万円受取り
e…アパート3棟目購入で頭金560万円支払い
※妻は、独身時代の貯金計200万円を預けていました。

 

婚姻前の570万円は私の特有財産ですが、その後の増加分は婚姻期間中の増加なので共有財産と見なされます。
不動産の購入や妻からの資金提供で貯金額は増減します。

 

不動産の頭金の拠出割合を決めることとは、下記の表の①~⑨の9つの枠を埋めることになります。

保有不動産の頭金のマトリクス図

各項目に、私の特有財産、妻の特有財産、共有財産を当てはめます。
なお、共有財産の所有権は、私と妻が半分ずつです。

 

ここで自分に有利にすためには、以下の方法があります。

・(自分→共有→相手)の順で拠出額を多く反映されれば、自身の取得額が大きくなる。
・分与対象額の大きな不動産に頭金を反映させた方が、自身の取得額が大きくなる。

 

ここで、いくつかのパターンをシミュレーションしてみます。
(私の経営への寄与度は60%、70%、80%を算出します)

 

<パターン1>

頭金は、共有財産から750万円を拠出し、残りを私と妻が200万円ずつ拠出するパターン

保有不動産の頭金のマトリクス図1

この場合、私と妻の取得分は、ほぼ半々となります。
しかし、実際には私の特有財産を優先的に拠出していました。

 

<パターン2>

私が最も有利となる頭金の拠出パターン

保有不動産の頭金のマトリクス図2

この案では、妻の拠出を無しとしています。
妻の資金が無くても、共有からの資金で頭金を捻出したとの考えです。
しかし、この案を妻側弁護士が受け入れることは無いでしょう。

 

交渉においてそうですが、100%自分の思う通りにはならないと考えなければなりません。
自分の主張をして、相手の主張も多少飲んだ上で、着地点を探らなければならないのです。

 

そこで、主張すべきことと、譲歩することを決めました。

 

<主張すること>
・私の特有財産570万円を全額頭金へ反映させる
・分与対象額の一番大きな第1号には、私の特有財産を100%反映させる

<譲歩すること>
・2棟目と3棟目に、妻の特有財産200万円を全額反映させる

 

<パターン3>

この条件を反映させた時の頭金の拠出パターン
保有不動産の頭金のマトリクス図3

この条件でも、私にはかなり有利となります。

当然、妻側弁護士の反発は予想されます。
しかし、『ある台詞』を使うことで、妻側弁護士は私の主張を受け入れざるを得なくなるのです。

 

それは、何か。

 

妻側が強く反発すれば一言こう言ってやれば良いのです。

 

『私の主張が受け入れられないなら、離婚条件の議論を止めても良いのですよ』

 

妻側弁護士は、調停が不調になって裁判を起こしても、決定的な離婚事由が無いため裁判には勝てないでしょう。

一方で、私は『離婚しないという選択肢を残しながら』離婚条件の議論に応じているのです。
この議論の決定権は、調停委員でも裁判官でもなく、私なのです。

妻側弁護士が早期に離婚を成立させるには、ある程度私の主張を受け入れる必要があるのです。

 

私は圧倒的に優位な立場にいます。
そのことを妻側弁護士に強く認識させながら、主張を展開させていけばいいのです。
(もちろん、何度も使うと調停を本当に打ち切ってしまうかもしれないので、実際に効果を発揮するのは2,3回まででしょう)

 

もちろん、完全にこれ通り(パターン3)となることは想定していません。
多少の金額の増減があったとしても、これに近い着地であれば良しとします。

 

不動産の財産分与の議論も、佳境に迫ってきました。

ここまで来たら、自分を信じて進むのみです。

 

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