離婚調停体験記

離婚調停体験記 第5話|最悪の時に備えて離婚について調べてみる

投稿日:2019年5月25日 更新日:

離婚に悩む男性

妻が出て行って3日目(月曜日)

朝、独り目が覚めた。
寝室には、妻と娘の服が散らばっている。
妻が家を出ていった時のままだ。
まるでさっきまでいたかの様だ。
見るのが辛い。

 

仕事中は、妻のことを考えないようにした。
仕事に集中しなければ。
もう何年も同じ仕事内容で慣れているのが救いだ。
いや、慣れているからこそ、余計なことを考えてしまう。

 

会社帰りに書店に向かった。
何の本を買うかって?
決まっている。
離婚対策だ!

 

私は、ただのサラリーマンだ。
離婚の知識なんて全くない。
入門書から読み始めなければ。
先を見据えて、少し詳しい書籍も買っておこう。
色々見てみたが、とりあえずこれらは読みやすそうだ。

『離婚調停』(日本加除出版)421ページ
『離婚判例ガイド』(有斐閣)332ページ

まずは、離婚の概要を読んでみよう。

 

離婚の話合いには、協議、調停、裁判というプロセスがある。
現実には離婚に至る組のうち、
90%は協議、10%弱は調停で離婚が成立する。
それでも解決しない約1%は裁判で離婚が決まる。

 

裁判で離婚を認められるには、以下の5つのどれかの事由が必要だ.。
・不貞行為…私の場合は該当しない。
・悪意の遺棄…これも該当しない。
・3年以上の生死不明…これも該当しない。
・強度の精神病にかかり回復の見込みがない場合…これも該当しない。
・婚姻を継続しがたい重大な事由(暴力や性格の不一致)…今回の言い争いが該当するのかどうかは素人には分からない。

 

――婚姻費用。
始めて聞く言葉だ。

 

え!?
婚姻関係にある場合は、
例え別居中でも理由を問わず生活費を支払う義務があるだと!?
今回、妻は言い争いがきっかけで家を出て行って帰ってこない。
こんな場合でも毎月生活費を支払う義務があるのか。
なんという制度だ!

 

婚姻費用は、お互いの年収で決まるのか。
裁判所のHPで見れる算定表で、簡単に決められる。
私は、会社の給与年収は約1,000万円。
妻の年収は550万。1歳の子供が一人。
算定表より、毎月10~12万円か。

 

しかし、私は投資用アパートを3棟保有している。
それらも収入として見なされるかもしれない。
どのくらいになるのだろうか?
15万円とかそれ以上になってしまうのか?

 

あぁ、目まいがする…。
現実からは目を背けたくなる。

 

――財産分与。
離婚するとなると、大きく揉める事柄だろう。
婚姻時代に蓄えた財産は二人のものとなるのか。
基本的には半分ずつ分けるのか。

 

所有する3棟の投資用アパートは婚姻期間中に買った。
現在のローン残高は約7,000万円。
投資用不動産の価値はそれ以上だろう。
財産分与の対象額は、不動産の価値からローン残高を差し引くのか。
どのくらいになるだとろうか!?
1,000万円?2,000万円?

 

あと、家庭用の貯金は1,000万弱ある。

貯金と不動産を合わせると、
財産はかなりの金額となるだろう。

 

資産は、ほぼ私の働きによって築いてきたと自負している。
それでも、妻に半分を渡すことになるのか!?

 

あぁ、目まいがする…。
頭がおかしくなりそうだ。

 

――親権。
子供をどちらの親が世話していくか決める。
子供とは一緒に生活したい。
しかし、現在の日本の司法判断では、
父親に親権が認められることはほぼ無いのか。

 

――面会交流。
定期的に子供に会うことか。
両親が離れ離れになっても、
子供は、父と母の両方から愛を受けるべきだ。
私も、子供の成長はずっと見ていたい。
あぁ、できることならずっと近くで見ていたい…。

 

巷でよく言われている言葉を思い出した。

 

『離婚は、結婚の三倍苦労する』

 

この言葉の重さが分かった気がする。
離婚について話し合うことになると、
これら全ての条件を話し合わなければならないのた。
相当苦労しそうだ。

 

しかし、待てよ。
そもそも、私が心から望んでいることは何か。
離婚になった時に、条件を有利にすることか!?
いや、違う。
そんなことは望んでいない。

 

一番望んでいるのは、妻が戻ってきてくれることだ。
最悪のケースを考えるために離婚の知識は必要だが、
今の段階では、これらを詳しく考える必要はない。
万が一、離婚の話が進んでしまった際に深く考えよう。

そういえば、妻はあの日以降は警察署の刑事とやり取りはしているのか。
もしかしたら、あの時に話をした刑事が何かアドバイスをくれるかもしれない。

 

翌日、警察署に電話してみた。

ヤマトはその時、
衝撃的な言葉を耳にするのだった…。

 

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