バツイチ男性のたわ言

離婚成立直後の気持ちとは!?いとしさと、切なさと、心強さと!

投稿日:2019年8月14日 更新日:

2017年9月 昼過ぎ
バツイチ初日

あぁ。
ついにバツイチになった。

 

裁判所で離婚が成立後、ヤマトは横浜にいた。
横浜の街を歩きながら、一人感傷に浸っていた。

 

体は横浜にある。
だが、離婚直後なので、心はここにあらずだ。

 

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ヤマトの離婚調停体験記

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今でも1年4ヶ月前の事は鮮明に覚えている。

 

あの夜、些細なことで妻と言い争いをした。
そして、妻は娘と共に家を出て行った。
私は必死に謝ったが、結局妻は帰ってこなかった。

 

それから、離婚について話し合ってきた。
離婚協議2回。離婚調停はなんと11回!
離婚についての話し合いは1年4ヶ月も続いた。

 

こんなに長引いたかは明白だ。

 

離婚を望む元妻と、猛反対の私。
婚姻費用をいくらにするか。
副業の投資用不動産の財産分与。
ひと癖ある妻側弁護士。

 

いやぁ、長かった。
離婚調停11回なんて尋常じゃないよ、ホント。

 

この1年4ヶ月で、だいぶ老けたと思う。
顔と髪から生気が消えた気がする。
一気に10歳は年取ったかな。

 

元々イケメンでは無いのだが、ますますイケメンから遠ざかった。
このまま老けてしまって再婚できなかったらどうしよう。

 

孤独老人はイヤだ。
できれば、老後は家族に囲まれて暮らしたい。
その家族を失ったばかりなのだが…(泣)

 

てか、そもそもなぜ横浜にいるのか。

 

私の家は新宿だ。
離婚調停の場所は、都内千代田区の家庭裁判所。
調停が終わった後、なぜわざわざ横浜まで来たのか。

 

理由は二つある。

 

一つ目は、なんとなく都内にいたくなかったから。

 

都内のどこにいても、その街並みを見ると元妻と過ごした日々を思い出してしまう。
既に離婚への覚悟はあったものの、さすがに辛い。
今日は思い出しくない。今日だけは。

 

二つ目は、何でも話せる女友達がいるのだ。

 

元妻との別居生活が始まってから知り合った女性がいる。
名はサヨリという。
サヨリは横浜で働いているのだが、私は夜に会いたいと思っていた。
私から「夜会わない?」というラインを送って、返事がないまま横浜に来ていた。

 

横浜に来て3時間ほど経った頃だろうか。
サヨリから返信が来た。
「20時頃になるけど良い?」

 

サヨリとは、元妻と別居後に飲み会で知り合った。
私は、人間関係上、独身という設定だった。

 

その後、何度か食事に行く機会があった。
サヨリは、彼氏は探しているが焦っていなかった。
そして、私とは付き合う気が無いと言っていた。
だが、何度か食事には行った。

 

恋愛対象じゃないのに、なぜ私に会うのか。
店のセンスが良いのと、話が面白いから、と。
でも、何度聞いても付き合う対象ではないらしい。

 

よく分からない女だ。
いや、そもそも、女とは男には理解できない生き物なのかもしれない。

 

私のことが恋愛対象でないと確認できたので、独身という設定のままだった。
もちろん、離婚調停中だと言い出す機会は無かった。


20時過ぎ、待ち合わせ場所にサヨリが来た。

 

サヨリは、『久しぶり!』と言って元気に話しかけてくる。
仕事終わりだからか、いつもより化粧っ気は無い。
終わってから急いで来てくれたのだろう。

 

横浜駅前でイタリアンを食べながら、近況報告をし合っていた。
会ったのは数カ月ぶりだが、同年代だからか話は合う。

 

サヨリは、医療系の仕事をしていて、今日は勤務後だ。
「しんどい」「疲れた」「辞めたい」を連呼する。

 

そのあと、サヨリは私に話を振ってきた。
「ヤマトは最近どう?」

 

私は固まってしまった。

 

私の最近、か。

 

サヨリには、結婚していたとは言っていない。
離婚調停中だったことも言っていない。

 

さすがに、『今日、離婚した』なんて言えない。

 

いや、もう全てを言っても良かったのかもしれない。
そっちの方が、ありのままの自分をさらけ出せる。
そうした方が楽かもしれない。

 

だが、言えなかった。
言いたくなかったのではない。

 

言ったらどう返されるか。
どんな言葉が返ってくるか想像がつかない。

 

「大変だったね」「これから頑張れ」「元気出せよ」とでも言われるのか。
その言葉に対して、さらに私は何を話せば良いのか分からない。

 

ハイボールを飲みながら考えたが、この会話の先に未来は無い。

 

そう考えると、離婚の事は言えなかった。
結局、声を絞り出して「元気にやっているよ」と答えた。

 

そのあとは、サヨリの恋愛・婚活話だ。
いや、ほぼ一方的な愚痴だ。

 

「なかなか良い人に出会わなくて」
「私って結構良い物件でしょ?」
「早く良い男現れないかな」
「ヤマトも良い女性探しなよ」

 

サヨリの婚活の愚痴を、離婚まで経験した男が聞いていた。

 

店を出たのは、夜10時過ぎ。
これ以上飲んだら、明日の仕事に支障をきたす。

 

店を出ると、まだ空気は暖かった。
9月とは言え、残暑が激しい。

 

ふと、夏の夜の空を見上げた。

 

この感覚、なんだろう。
寂しさとも違う。切なさとも違う。

 

私は、そっとサヨリの手を握った。

 

なぜ握ったのだろう。
離婚した日に、他の女性に触れるなんて不謹慎な。

 

思えばこの1年4ヶ月、常に離婚と戦っていた。

 

調停で妻側弁護士相手に必死に戦ったものの、頭の中は混乱していた。
誰が望んで、愛する妻と調停で戦わなければならないのか。
妻側弁護士と戦いながら、自分の心とも戦っていた。

 

だが、今日の離婚成立で一つの区切りはついた。
ただこれからは、自分との戦いが続く。

 

自分の中で、離婚を消化する戦いだ。
事実を受け止め、新たな人生を歩み出そう。

 

時間がかかっても良い。
自分の中で答えを見つけていけばいい。
少しずつ。少しずつ。

 

そんな中、サヨリを目の前にして、様々な感情が出てきた。

 

寂しさ。
情けなさ。
やるせなさ。
切なさ。
そして、いとおしさ。

 

人の温かみを求めていたのか。
誰かのぬくもりが欲しかったのか。
自分が生きていることを確かめたかったのか。

 

私が手を握っても、サヨリは抵抗しなかった。
むしろ、握り返してきてくれた。
握り返されると、うれしかった。

 

その後、サヨリと朝まで一緒にいた…。

 

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